入札鑑定とは
「入札鑑定会」と聞くと刀に馴染みの無い方は、刀の競り市と誤解される事が多いようです。
入札鑑定とは、銘の部分を隠した状態で刀を鑑賞し、どの時代、どの国の誰が作った刀なのかを当てる刀の勉強法です。
かなり古い時代から行なわれていたようですが、はっきりとした記録は残っておらず、始まった時期は不明です。しかし江戸末期頃の入札成績表などは散見されるようで、武家の楽しみの一つとして行われていたのではないかと言われています。
「入札鑑定」はゲーム性に富む勉強法ですが、その本質は刀と真摯に向き合いその風情を楽しみ、そして自己を見つめる事にあります。単に成績の優劣を競うのではなく、自己啓発の手段として大いに役立つのではないでしょうか。
支部例会では、ご参加の初心者の方に、分かり易く丁寧にレクチャーする事を心掛けております。
京都府支部入札鑑定会のもよう