日刀保京都府支部 12月入札鑑定会

12月22日、京都府立文化芸術会館に於きまして、熊谷和平先生を講師にお招きし、日刀保京都府支部入札鑑定会が開催されました。

鑑定刀は以下の通りです。

1号  刀 銘 (菊紋)出羽入道泰信法橋源光平
           寛文三年八月日

2号 短刀 銘 備中国住次直作 (重要刀剣)
        延文□年正月日

3号  刀 銘 源陸奥守大道作 (重要刀剣)
        天正四年二月吉日

4号 脇差 銘 兼房 (重要刀剣)

5号  刀 銘 摂州住藤原助廣

1号、反り頃合いに古く見える地鉄。映り強く現れる。刃文は頭揃い気味の互の目。片落ち風で逆がかる。
2号、僅かに反り、重ね薄い。細かく肌立つも強い地鉄。働き豊富な直刃で金筋が目立つ。
3号、末~慶長の姿。美濃出来の互の目で匂い口沈む。
4号、幅広。地鉄は肌立つも良質。典型的白け映り。締まる湾れ寄りの互の目。深い帽子。
5号、新刀丁子の頂点ともいえる出来。映りも見事。

1号 日置光平

2号 青江次直

3号 陸奥守大道

4号 兼房

5号 そぼろ助広

熊谷和平先生鑑定刀解説の様子

この度の鑑定刀も様々なテーマをもってご準備頂いており、本当に勉強になりました。誠にありがとうございました。
また今月も新たに3名の入会があり、大変賑やかな会となりました。