日本美術刀剣保存協会京都府支部 新年会
三木半旅館にて京都府支部新年会が開催されました。
例年通り、一本入札での入札鑑定会。
初心者さんも増えましたし、本当の一本入札では少々ハードルが高過ぎます。
という事で、1~5号刀それぞれに3工づつ記入し、提出は一度のみという手法で行います。
普段とは違う思考とテクニックが必要で、簡単な様で案外難しい。
1号 脇差 備州長船盛光
応永廿九年八月日(重要刀剣)
2号 脇差 於武州江戸越前康継(初代差し裏銘)(重要刀剣)
3号 脇差 藤原国貞(親国初期銘)
4号 刀 一 肥前国出羽守行広以阿蘭陀鍛作
5号 脇差 賀州住兼若(三代)
1号 長船盛光
2号 初代康継
3号 親国貞初期銘
4号 肥前行広
5号 3代兼若
辻本真幸先生による鑑定刀解説の様子。
今回は以下の点についてなど、詳しく解説して頂きました。
1号、皆が苦しむ盛光と康光の見分け方。
2号、康継の刃文、特に帽子の返りについてなど。
3号、大変珍しい初期親国貞の特徴。
4号、行広と正広の見分け。
5号、加州物の地鉄についてなど。
鑑定会の後は懇親会。今年も新入会の方ふくめ多数ご参加いただき、賑やかな会となりました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。