支部会員所蔵品鑑賞会

日刀保京都府支部、毎年12月の例会では会員の皆さんが御所蔵の御品を持ち寄る会員所蔵品鑑賞会を行っております。
名品から珍品迷品まで大歓迎という事で、今年も様々な品が集いました。
刀身等では短刀兼永(差し込み研磨 山田英)、軍刀、切断軍刀、火縄銃(因州筒)などを拝見。
また小道具では、江戸の鐔工による糸透かし技法を用いた鉄鐔(この糸透かしの技法は未だ解明されていないと言われます)、京透かしで桃山期の作と思われる大変鉄味の良い大振りの鐔、またこちらも地肌が見え、大変良い鉄色をした明珍系の鐔。
その他、南蛮鐔のコレクションやその他多数の鉄鐔コレクションなど。

現代の職方の作品では、支部所属の白銀師、上野宏樹氏の素銅に赤銅象嵌の縁頭や天正縁、金着二重ハバキなどを拝見し、製作工程などの解説をして頂きました(画像は上野氏による解説の様子)。

また本日は岐阜県支部支部長の近藤邦治先生より、近藤先生手拓の全身押形を全面に配する”全身押形カレンダー”(今年は永正年紀の兼房です)を頂戴し、支部会員全員に配布させて頂きました。近藤先生には毎年全身押形をお送り頂いており、この場を借りて御礼申し上げます。
来年の支部会員所蔵品鑑賞会ではどのような御品が拝見出来るのでしょうか。
また次回も皆さまのご協力を頂けましたら幸いです。
この度は貴重な御品をお持ち寄り頂き、誠にありがとうございました。