日本美術刀剣保存協会 京都府支部沿革
公益財団法人 日本美術刀剣保存協会は太平洋戦争後、駐留軍の没収によって危うく壊滅しようとしていた日本刀を混乱から救い、これらを後世に伝えるために昭和23年2月24日、文部大臣の認可によって設立されました。
我が京都府支部はその翌年に設立し、60年以上の長きにわたり美術品としての日本刀の研究、文化の継承と啓蒙、そして会員相互の親睦を目的として活動してまいりました。
昭和23年 | (財)日本美術刀剣保存協会設立(事務所を東京国立博物館内に置く) |
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昭和24年 | (財)日本美術刀剣保存協会 京都府支部を設立し、吉田由道氏を支部長として発会 |
昭和26年 | 岸本貫之助氏、支部長に就任 |
昭和29年 | 高津嘉之氏、支部長に就任 |
昭和31年 | 会報創刊号を発行 |
昭和33年 | 左京区黒谷に木屋氏澤田家の碑建立 |
昭和43年 | 相原清滋氏、支部長に就任 |
昭和45年 | 支部創立二十周年記念祝賀会開催 |
昭和48年 | 高松宮御夫妻御台臨の下、第26回全国大会を京都府支部にて開催 |
昭和49年 | 京都府支部会報の表題を「津どい」と改める |
昭和52年 | 高津古文化会館との共催で「愛刀家所蔵名刀展」を開催 |
昭和53年 | 東山区佛光寺本廟に三条宗近碑建立、宗近他山城刀工追善法要を営む |
昭和54年 | 支部創立三十周年記念祝賀会開催 |
昭和61年 | 生谷敬之助氏、支部長に就任 |
昭和63年 | 佛光寺本廟に於いて三条宗近法要及び顕彰刀剣会を行う |
平成 6年 | 支部創立四十五周年記念刀剣会開催 常徳寺に於いて後藤一乗翁追善会開催 |
平成11年 | 支部創立五十周年記念祝賀会開催 高津古文化会館にて支部創立五十周年記念行事「刀の美しさ--愛刀家所蔵名品展」 開催 |
平成15年 | 新井重熈氏、支部長に就任 |
平成19年 | 吉村滋太氏、支部長に就任 |
この写真は古雑誌の一頁で、記事によれば、大正十一年十月大阪高麗橋にあった春海美術陳列館において五日間にわたり開催された関西の愛刀家たちの日本刀鑑賞大会の様子であり、それらしき人士が刀身を鑑じ、また外装を評し合う姿が写されている。
今からでは八十五年の余も昔の話になるが、明治の廃刀令からでは四十年余、まだ帯刀世代の存命者がそれほど稀ではない時代で、幕末維新の話題は実感を伴い濃密であったはずである。
この年、官軍参謀として戊辰戦争を戦った明治陸軍のドン山県有朋が没している。
(京都府支部会報 「津どい」第95号より)